2023/09/13 15:36
男性不妊の治療
バイアグラ、シアリスなどED治療薬が不妊治療目的に限り保険適用
厚生労働省は2022年2月2日に行われた中央社会保険医療協議会(中医協)総会でED治療薬であるバイアグラとシアリスを含む「6成分16品目の不妊治療薬」の薬価収載を了承し、2022年4月より不妊治療の目的に限りバイアグラ錠、バイアグラODフィルム、シアリス錠の処方に健康保険が適用されるようになりました。
ただし、バイアグラを保険適用で処方するための条件を厚労省は定めていて、以下の7つの要件を全て満たす必要があります。
1.処方を行う医師は、泌尿器科で5年以上の経験。特段の理由がある場合には、一般不妊治療管理料に係る施設の届出を行っている保険医療機関に限り、処方可。
2.他の医療機関において不妊症診療が行われている患者に対し、当該保険医療機関から紹介を受けて処方する場合は、紹介元の施設と連携し、必要な情報を共有すること。
3.処方できる患者は、EDガイドラインに従い、勃起不全と診断された者。
4.処方される患者又はそのパートナーのいずれかが、投与日から遡って6か月以内に、一般不妊治療管理料又は生殖補助医療管理料に係る保険診療を受診していること。
5.1回の診療で処方できる数はタイミング法における1周期分に限り、かつ、4錠以下。
6.繰り返し処方する場合は、処方の継続期間は6か月間を目安とすること。6か月を超えて投与を継続する場合は、継続の必要性を改めて検討し、原則として初回投与から1年以内。
7.保険診療において処方する場合、処方箋の備考欄に、保険診療である旨を記載。