2023/09/14 13:15
男性不妊と日常生活
男性不妊とカフェイン
カフェインを日常的に摂っているという方は多いもの。
例えば、「ほっとひと息」という時にはコーヒーや紅茶を、「もう一踏ん張り」という時には栄養ドリンクやエナジードリンクを…。
食事の際に飲むウーロン茶や緑茶にもカフェインは含まれており、カフェイン飲料は私たちにとって非常に身近な存在だといえるでしょう。しかし、カフェインについては昔から「体にいい・悪い」と賛否両論あり、男性不妊との関連性を指摘する説もあります。
例えば、「ほっとひと息」という時にはコーヒーや紅茶を、「もう一踏ん張り」という時には栄養ドリンクやエナジードリンクを…。
食事の際に飲むウーロン茶や緑茶にもカフェインは含まれており、カフェイン飲料は私たちにとって非常に身近な存在だといえるでしょう。しかし、カフェインについては昔から「体にいい・悪い」と賛否両論あり、男性不妊との関連性を指摘する説もあります。
妊活中の男性はカフェインとどのように付き合っていけば良いのでしょうか。
カフェインのメリット・デメリット、男性不妊との関連性、理想的な摂取量などについてご紹介します。
カフェインのメリット・デメリット、男性不妊との関連性、理想的な摂取量などについてご紹介します。
カフェインのメリットについて
睡気覚ましの定番といえばカフェイン飲料です。
私たちの脳内には「アデノシン」という睡眠物質が存在し、脳が活動している間、ずっと増え続けています。そして、このアデノシンが一定量を超えると強い眠気を感じるようになるのです。
カフェインにはアデノシンが作用することを邪魔する働きがあり、眠気を抑えてくれる効果があります。さらに、脳の報酬系という部分を刺激して覚醒度を高め、気分を高揚させたり集中力を高めたりもします。このような覚醒作用から、カフェインは運転中の眠気覚ましや仕事・勉強の集中力アップに効果的だといわれています。
また近年、カフェインには脂肪燃焼を促進する働きがありダイエットに良いとする説もあります。しかし、こちらは科学的根拠が明確になっておらず、研究者によって賛否が分かれるところです。
なお、眠気覚ましや集中力アップといったカフェインの覚醒作用は強く現れる方がいる一方で、ほとんど現れないという方も多くいらっしゃいます。
個人の体質によって“効き目が違う”ということは皆さんのよく知るところです。
カフェインのデメリットについて
カフェインが健康に良くないといわれる第一の理由はやはり、カフェインが刺激物質だからです。
胃酸分泌過剰による胃への負担、覚醒作用による神経過敏、心拍数の増加、めまい、不眠のほか、依存性による体調不良も指摘されています。また、血管収縮作用によって体を冷やすともいわれており、これは妊娠しやすい温かな体づくりを目指す妊活中の方にとっては大きなデメリットです。
もちろん多少のカフェイン摂取では基本的に問題なく、いずれのデメリットもカフェインを過剰摂取した場合のものと考えられていますが、ここが捉え方の難しいところ…。前述の通り、カフェインが体に及ぼす影響は個人の体質によって大きく異なります。ですから、ほんの少し摂取しただけでもデメリットが強く現れてしまう方もいらっしゃるわけです。
カフェインが男性不妊を招くという説も
カフェインと男性不妊の関係についてはまだ研究段階ではありますが、過剰摂取により精子の染色体異常のリスクが高まる、精子の受精率が下がるといったデメリットが報告されています。また近年、男性の過剰なカフェイン摂取がパートナーの女性の妊娠継続に悪影響を及ぼす恐れがあるという研究結果も報告されており、カフェインと男性不妊が全く関係ないとは断言できない現状にあります。
妊活中の男性は上手にカフェインとお付き合いを
カフェインの過剰摂取が精子の質に悪影響を及ぼす恐れがあるのであれば、男性不妊でお悩みの方はもちろん、妊活中の男性もできるだけカフェインを摂り過ぎないよう気をつけたいもの。
それでは、どれくらいまでなら摂取しても問題ないのでしょうか。
現在のところ、カフェインの摂取量上限については特に定められておらず、「カフェインに弱い方は控え目に」「普段カフェインをよく摂る方は摂り過ぎに注意」といった曖昧な結論しか出ていません。ただし妊娠中の女性については、WHOによって「1日3杯から4杯までにすべき」とされており、これが基本的に妊娠に問題がないカフェイン量と推測されていることから、男性不妊の方や妊活中の男性も一つの目安と考えても良いでしょう。
カフェインと男性不妊との関係はまだはっきりしていないことから、基本的にはご自身の体質・ご自身の考え方に応じてちょうど良い摂取量を見つけるのが一番です。
男性不妊の要因となりうるものは極力避けたいということであればカフェイン飲料をやめてノンカフェイン飲料を選ぶ、ストレスにならない程度に気をつけたいということであれば摂取量を減らすなど、カフェインのメリット・デメリットを踏まえた上で上手に付き合っていくと良いでしょう。
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