よく「電磁波は体に良くない」などと言われ、様々な不快症状や病気との関連性が指摘されています。

男性不妊もその一つです。

電磁波を多く浴びることによって「精子の質や精巣の活動力が低下してしまう」という説があります。

男性不妊と電磁波の因果関係については他の様々な病気・不快症状同様、医学的には明らかにされていません。しかし、これから子どもを持つことを考えているご夫婦からすれば、できるだけ妊娠力を低下させるようなものは避けたいところ。電磁波が多少でも妊娠への弊害になるのであれば、できる限り遠ざけて生活したいものです。

ところで皆さんは電磁波がどのようなものかご存知でしょうか？電磁波とは電気と磁気の両方の性質を持った波のことで、電気の流れているところからは必ず発生しています。

テレビ、電子レンジ、パソコン、冷蔵庫、スマートフォン…。

見渡せば私たちの周りにはたくさんの電子機器があります。つまり私たちは絶えず電磁波を浴びながら生活しているのです。

毎日様々な電子機器にお世話になって生活している私たちは、絶えず電磁波を浴び続けています。ですから、誰しももれなく電磁波による健康リスクを抱えていますが、特に以下の行動は電磁波を多く浴びやすいと言われています。

チェックしてみましょう。

□スマートフォン、携帯電話をいつも体のそばに置いている。

□毎日、パソコンを使用している。

□電子レンジを使う時、電子レンジのそばに立っている。

□就寝時、枕元に電気スタンドや加湿器などの電化製品を置いている。

□電気毛布やホットカーペットをよく使う。

□長時間テレビを見たり、ゲームをしたりする。

多くの医師や専門家が膝上でノートパソコンを使うことは精巣や精子に良くないと指摘しています。

精巣や精子に非常に近い場所でパソコンを使うことにより、電磁波の影響を多く受けやすいと考えているからです。

また、使用中のノートパソコンは熱を帯びています。ある程度の時間、使用していると驚くほどノートパソコンが熱くなっているといった経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。このノートパソコンから発せられる熱も、熱に弱い精巣・精子にとっては好ましくないと言われています。

膝上のノートパソコン使用は電磁波・熱と２つのリスクが懸念されるため、できれば使用を控えたいものです。

外出時、移動時にスマートフォンや携帯電話をズボンのポケットに入れている方は多いと思います。

しかしこれも“精巣や精子に近い場所に電子機器がある状態”となり、電磁波の影響が心配されている行為の一つです。とはいえ、スマートフォンや携帯電話は手元になければ困る、不便だという方がほとんどでしょう。ですから、持ち歩く時はせめてズボンのポケット以外、下半身からなるべく遠い場所で携帯するようにしましょう。

前述の通り、電磁波は男性不妊を含め、様々な不快症状、病気と関連があると考えられており、女性不妊も例外ではありません。

女性の場合は妊娠力の低下、流産率の上昇、胎児トラブルの増加などが指摘されています。

これらも医学的には明らかにされておらず、あくまでも「多少影響があるかもしれないと考えられるが、実際のところは何一つ分かっていない」状態ですから、取り立ててナーバスになる必要はありません。

妊娠を目指す方は授かりやすい体づくりの一つとして、日常生活において可能な範囲で電磁波の影響を少なくなる工夫をしてみると良いでしょう。

電磁波の及ぼす影響については定かではありませんが、妊娠に向けて少しでも元気で健康な精子を準備したいとお考えの方は、リスク回避という意味で電磁波軽減を意識してみましょう。

まずは先に述べた「膝上でのノートパソコンの使用をやめる」「スマートフォンや携帯電話をズボンのポケットに入れない」といったことに加えて、就寝時やリラックス時などご自宅内で長時間滞在する場所から電子機器を極力遠ざけて配置してみてはいかがでしょうか。

普段、ゲームやテレビばかり見ているという方は健康づくりを兼ねて、外出する機会を増やしてみるのも良いかもしれません。

近年は電磁波対策として様々な専用グッズも販売されています。スマートフォンやパソコンに使用する電磁波対策シール、調理時に着用する電磁波対策エプロンなどは代表例です。

興味がある方はチェックしてみましょう。インターネット通販では様々なグッズが販売されています。

日常生活においてできる限り電磁波を防ぐことは大切ですが、そもそも人の体には多少の外的要因を退けたり除去したりする力が備わっています。そのような自身の体を守る力はいわば免疫力と一緒で、体質によって個人差があり、健康的な生活により健康的な体を作ることによって最大限に引き出されます。