2023/09/21 17:57
男性不妊と肥満
日本の成人男性の3人に1人は肥満だと言われています。
皆さんご存知のように肥満は糖尿病・動脈硬化・高血圧など生活習慣病の大きな原因です。
また膝関節症・腰痛など慢性的な不調を招く原因にもなってしまいます。
それでは、男性不妊の原因となってしまうこともあるのでしょうか?
男性不妊と肥満の関係を始め、一般的な肥満度チェック、お勧めのダイエット法についてまとめました。
皆さんご存知のように肥満は糖尿病・動脈硬化・高血圧など生活習慣病の大きな原因です。
また膝関節症・腰痛など慢性的な不調を招く原因にもなってしまいます。
それでは、男性不妊の原因となってしまうこともあるのでしょうか?
男性不妊と肥満の関係を始め、一般的な肥満度チェック、お勧めのダイエット法についてまとめました。
肥満が招く男性不妊の原因1「精子の質の低下」
男性不妊と肥満の関係についてはこれまでたくさんの研究が行われており、そのほとんどで肥満は男性不妊の原因になり得るという結果が報告されています。
肥満によるリスクとしてまず挙げられているのは「精子の質の低下」です。
海外の不妊センターにおいて行われた研究では、肥満男性の精液中には異常がある精子が多かったという結論に至っています。肥満がなぜ精子の質を低下させてしまうのかについては明らかになっていないものの、肥満男性のホルモンバランスが崩れやすい傾向にあること、栄養バランスが乱れている傾向にあることから、これらが精子の質の低下に影響しているのではないかと考えられています。
海外の不妊センターにおいて行われた研究では、肥満男性の精液中には異常がある精子が多かったという結論に至っています。肥満がなぜ精子の質を低下させてしまうのかについては明らかになっていないものの、肥満男性のホルモンバランスが崩れやすい傾向にあること、栄養バランスが乱れている傾向にあることから、これらが精子の質の低下に影響しているのではないかと考えられています。
肥満が招く男性不妊の原因2「精子量の減少」
肥満が招く男性不妊の要因としてもう一つ挙げられているのが「精子量の減少」です。
精子の質と同様に精子量についても、標準体型の男性より肥満男性の方が少ない傾向にあるという研究結果が報告されています。
女性の体内に入った精子が卵子の元に辿り着くまでには様々な難関が待ち受けており、精子には泳ぎ着けるほどの活力だけでなく、途中で数を減らしても耐えられるだけの十分な数も必要です。やはり精子量が少なければその分、妊娠しにくくなってしまいます。
肥満が招く男性不妊の原因3「ED・性欲減退」
妊娠には精子の質や量も重要ですが、それ以前にきちんと性交渉をおこなえる状態にあることが大切です。ところが、肥満はED(勃起不全)や性欲減退を招き、性行為障害の原因となることがあります。特に肥満から発症する糖尿病、高血圧を患っている場合、血流が悪化するという点からEDを招きやすくなるため注意が必要です。
あなたは大丈夫?肥満度チェック
それではあなたの肥満度をチェックしてみましょう。
肥満であるかどうかはBMIという値を算出することで判断できます。
BMI=体重➗身長の2乗
<肥満度>
18.5~25未満 標準
25~30未満 肥満1度
30~35未満 肥満2度
35~40未満 肥満3度
40以上 肥満4度
※BMI25以上を肥満と判定します。
ダイエットはまず食事内容の見直しから
少しでも妊娠力を上げるため肥満を解消したいとお考えの男性はまず、食事内容を見直すことから始めましょう。
肥満になる方の多くは食生活に問題があります。油っぽいものをよく食べる、野菜の摂取量が少ない、間食が多い、濃い味が好きなどです。もちろんそもそもの食事量が多すぎるという問題もあると思います。
ダイエットといえば食事量を減らすことばかりが着目されがちですが、減らすだけでは空腹感に耐えられず途中で挫折してしまったり、成功してもリバウンドしてしまったりすることが多いものです。
食事量だけにこだわらず、野菜を多めにする、炭水化物の取りすぎに注意する、高カロリーの食品を控える、肉・魚をバランスよく摂るなど、栄養バランスを整えることを中心にダイエットを進めましょう。
ついつい食べ過ぎてしまうという方は以下のアイデアを実践してみてください。
また食事回数や時間も大切です。できるだけ1日3食を実践し、肥満につながりやすい夜遅い時間の食事や間食は控えるようにしましょう。
<食べ過ぎを防ぐ工夫>
・20分以上かけて食べる(満腹中枢が働き始めるのが食後20分後)。
・大皿料理ではなく、食べる分(一人分)だけをお皿に盛る。
・粗食回数をい増やす(噛むほどに満腹中枢が刺激される)。
・会話を楽しみながらできるだけゆっくり食べる。
・食後すぐに歯を磨く。
など
など
健康的なダイエットには「運動」が必須!
ダイエットを成功させるには食生活の見直しに加えて、適度な運動習慣を作ることも大切です。
食事だけに捉われず運動を取り入れてカロリーを消費させていくことで、ダイエットは成功しやすくなり、またリバウンドも起こりにくくなります。毎日ではなくて良いので運動するよう心掛けましょう。
お勧めはウォーキングです。ウォーキングは体に負荷をかけずに適度な運動量を確保できます。
理想は週に数回ウォーキングを実践することですが、忙しい社会人男性にとってこれはなかなか容易なことではありません。そこで、ウォーキングする時間がないという方には、日常生活の中にウォーキングを取り入れることをお勧めします。
例えば、普段エスカレーターやエレベーターを使うところを階段に変えてみたり、電車通勤の方ならひと駅だけ歩くようにしてみたり。無理せず自然に運動量を確保できる方法を考えてみましょう。
⇒精子の数を増やす・運動率をUPする「改善法」