2023/10/03 17:09
男性は男性ホルモンの影響などにより薄毛になりやすく、30代以降、早い方では20代後半から薄毛による見た目の変化に悩まされる方も少なくありません。
そんな男性の皆さんが少しでも薄毛を解消できれば、薄毛の進行を止められれば…と利用されるものの一つが育毛剤ではないでしょうか。しかし、育毛剤はタバコ、電磁波、アルコールなどと同様に男性不妊を招く原因になり得るものとして指摘されています。
これは子供を希望している男性にとっては非常に心配なことです。
そんな男性の皆さんが少しでも薄毛を解消できれば、薄毛の進行を止められれば…と利用されるものの一つが育毛剤ではないでしょうか。しかし、育毛剤はタバコ、電磁波、アルコールなどと同様に男性不妊を招く原因になり得るものとして指摘されています。
これは子供を希望している男性にとっては非常に心配なことです。
育毛剤は男性の妊娠力にどのような影響を及ぼすのでしょうか?
一部の育毛剤は男性不妊の原因に
育毛剤にも様々な種類がありますが、全ての育毛剤が男性不妊との関連を指摘されているわけではありません。
男性不妊の原因になり得ると言われているのは、クリニックで処方されている一部のAGA(男性型脱毛症)治療薬です。基本的に医師の処方箋がなければ購入できない医薬品ですが、個人輸入で手に入れられる医薬品でもあり、ネットショップなどで購入することが可能です。
注意したい育毛剤1「プロペシア」
妊活中の男性が注意したいAGA(男性型脱毛症)治療薬の一つが「プロペシア」です。
プロペシアは日本を含めた世界60カ国以上で承認されている治療薬で、1年間の服用で約50%以上に薄毛の改善効果が見られたという臨床試験結果も報告されています。
高い育毛効果が認められており、病院で処方される代表的なAGA治療薬と言えるでしょう。
プロペシアには男性ホルモンを抑制する働きがあり、これが薄毛の改善につながります。しかし副作用として精子数や精液量の減少、ED(勃起不全)、性欲減退といった副作用が報告されており、効果のある育毛剤であると共に男性不妊を招く育毛剤としても広く知られています。
注意したい育毛剤2「アボルブ」
アボルブもプロペシアと同じAGA(男性型脱毛症)治療薬の一つです。
そもそも前立腺肥大症の治療薬として使用されていたところ、前立腺肥大と薄毛はほぼ同じ原因を持つことから、薄毛治療にも処方されるようになりました。アボルブはプロペシアの効果が思わしくない場合に追加で使用されることが多く、プロペシアよりさらに男性ホルモンを抑制する働きが強いと言われています。従ってその分だけ、精子数や精液量の減少、EDといった男性不妊リスクも大きくなると考えられるでしょう。
使用をやめても精子への影響が…
男性不妊を招くと言われている「プロペシア」や「アボルブ」も、以前は使用をやめさえすれば精子の状態が回復して妊娠可能といわれていました。そして「妊活を始める3ヶ月前に使用をやめれば問題ない」とする説が当たり前のように浸透していました。しかし近年では、使用を中止して数年経っても副作用が続いているというケースが報告されており、子どもを希望する男性は使用を控えた方が良いと言われています。
ドラッグストアの育毛剤ならOK?
前述のように、プロペシア・アボルブはその副作用として男性不妊を招く恐れのある育毛剤です。
クリニックでの処方以外に、個人輸入でも入手できますが、男性不妊という重大な副作用を持つ薬だということを考えれば、妊活中の方はもちろん妊活中ではない方も個人輸入により安易に購入して不十分な知識のもと服用することは決してお勧めできません。
なお、プロペシアやアボルブとは関係ないドラッグストアの育毛剤については現在のところ、特に男性不妊との関連は指摘されていません。ただ体に使用するものですから体調などによっては何らかの副作用が起こる可能性はあります。
内容成分や用法・用量、使用上の注意事項をよく確認して正しく利用するようにしましょう。
「プロペシア・アボルブでないといってもやはり育毛剤だから妊娠への影響が心配…」という方はドラッグストアの薬剤師や不妊クリニックの担当医に相談することをお勧めします。