2023/10/04 11:46
男性不妊と痩せ過ぎ
太り過ぎは健康上好ましくないだけでなく、不妊やED、性欲減退の原因になることでも知られています。
それでは反対に「痩せ過ぎ」も妊娠力や性欲に影響するのでしょうか?
このページでは、男性不妊と痩せ過ぎについて解説します。
痩せ過ぎるとまず生殖機能に影響が
そもそも人の体には自身を危険から守るための様々な防御システムが備わっています。
例えば、呼吸と共に体内に入り込んでくるほこりなどの異物。そのままでは体の中に蓄積してしまうので、排出しようとして咳やくしゃみが出ます。また、強いストレスや緊張を感じた時。体が危険に対して抵抗できるよう、血圧上昇や筋肉収縮などが起こって攻撃態勢になります。
そして痩せ過ぎの場合も防御システムによって体が飢餓状態にあると判断されて、生命維持を優先するようになります。しかし生命維持に注力するため、生命維持に関係のない一部機能をストップさせてしまいます。それが生殖機能なのです。痩せ過ぎによって真っ先に影響が出るとされているのは生殖機能なのです。特に、急激に痩せた場合に起こりやすいと言われています。
冷えや血行不良が妊娠力低下につながる
痩せ過ぎの方は標準体型の方に比べて筋肉量や脂肪が少なく、冷えや血行不良が起こりやすと言われています。
冷えや血行不良は直接不妊の原因となるわけではありませんが、体の各臓器を動かすエネルギーである酸素や栄養分は血流に乗って全身に運ばれています。そのため血行が悪いと酸素や栄養分が体の隅々まで行き渡らず、各臓器も十分に力を発揮することができません。
したがって痩せ過ぎが冷えや血行不良につながり、さらに冷えや血行不良が生殖機能の低下につながって、妊娠力の低下を招いてしまうということも考えられるのです。
痩せ過ぎの人は精子数が少ないという報告も
実際、海外でおこなわれた研究調査において、痩せ過ぎの男性は標準体型の男性に比べて精子数が少なかったというデータも報告されています。もちろん太り過ぎの男性も標準体型の男性に比べて精子数が少ないというデータが出ており、妊娠を目指す上では痩せ過ぎず太り過ぎずの標準体型が望ましいと言えるでしょう。
痩せ過ぎの人は精子数が少ないという報告も
実際、海外でおこなわれた研究調査において、痩せ過ぎの男性は標準体型の男性に比べて精子数が少なかったというデータも報告されています。もちろん太り過ぎの男性も標準体型の男性に比べて精子数が少ないというデータが出ており、妊娠を目指す上では痩せ過ぎず太り過ぎずの標準体型が望ましいと言えるでしょう。
BMI=体重÷身長の2乗
・25以上:肥満
・18.5~25未満:標準
・18.5未満:痩せ過ぎ
健康的な標準体型をつくる方法「食生活編」
痩せ過ぎの方が標準体型を目指す、つまり太るために大切なこと、それはただ暴飲暴食で太ってはいけないということです。甘いものばかりを食べる、カロリーが高いものを食べる…。確かにこうした食生活は太りやすいことでしょう。しかし、授かりやすい健康的な標準体型をつくることはできません。「栄養バランスのとれた食事」「1日3食きちんと食べる」という2点を基軸に、体重を増やす食事を実践してみましょう。
体重を増やす食事
1. 摂取カロリーを消費カロリーより多くする
2. たんぱく質・炭水化物・脂質を多めに摂る
3. 3食の中で夕飯の量を一番多くする
いずれも無理のないよう“少しずつ”“長期的に”おこなうようにしましょう。
続けることによって効果が期待できます。
健康的な標準体型をつくる方法「胃腸編」
健康的に太るためには「胃腸の調子を整える」ことも大切です。
胃腸が正常かつ活発に働いてこそ、毎日しっかり食事を摂ることができます。
以下のポイントを守って元気で健康的な胃腸づくりを心掛けましょう。
暴飲暴食をしない
太りたいからといって暴飲暴食しては、胃腸を痛めて食欲不振や欠食を招くなど逆効果になることも…。胃腸に負担をかける食生活はNGです。
ストレスを溜めない
過度のストレスは胃の調子を悪くする原因に…。ストレスをこまめに発散して、胃の健康を保ちましょう。
胃の不調は病院で相談を
多少胃の調子がおかしくてもそのまま見過ごしてしまうという方は多いもの。ですが胃の不調が頻繁にある、なかなか治らないという時は一度病院で相談しましょう。
健康的な体型をつくる方法「生活リズム編」
健康的に太るためにはまず3食しっかり食事を摂る、そのためには朝昼晩にきちんと「空腹感」を感じられる体でなければなりません。例えば夜更かしした翌日に朝ごはんが食べられなかったり、睡眠時間が短くて朝ごはんを食べる気にならなかったりした経験はないでしょうか。これは空腹感には生活リズムが密接に関係しており、生活リズムが乱れることによって空腹感が作られにくくなるからです。
毎日の生活リズムを整え毎食空腹感が生まれるよう、次のことを実践しましょう。
・毎朝同じ時間に起床する
・就寝時間もできるだけ同じ時間に